このところ、不機嫌なことや無気力なことが多いような気がする。例えば、飲み会の席で昔の知人を十把一絡げに罵倒するなど、平生の僕ならまあやらんだろうということをさらりとやってのけてしまう。決して気分の良いモノではなく、後々悔いていっそうヘコんだのであるが、しかし、その時はどうしても何かに毒づきたくて仕方がなかったのだと思う。このように、腹の底にわだかまる黒々としたものが、向かう先も定まらぬまま突然噴出することが、最近しばしばある。悲しいことである。惨めなことである。

 もっとも、メソメソしていても何も変わらない。そしてまた、気晴らしに走り溺れたとしても、状況が根本的に変わるわけではない。必要なのは、なにゆえ不機嫌や無気力に身をやつしてしまうのかを探り、解決を試みることである。——仮眠によって少しく回復したらしく、今の僕は何とか真っ当な方法でもって物事を考えられるようになっている。

 おっと、どうしても今の自分を何とかしたくて、ついこんなことを書きだしてしまった。ここから先の自己分析は、開陳するに忍びないので、僕はとっとと筆を置くことにする。思わせぶりな態度だけ取ってすごすご去るのも忍びないが、これ以上身の内をありのまま曝け出し文字として形に残すのはまっぴらである。メンドウ御免。皆さま、素敵な夜を。