721日に京都北山のSAKURA CAFÉにて開催された彩ふ読書会、その最後の振り返りをお届けすることにいたしましょう。これまで、「午前の部=推し本披露会編」「午後の部=課題本読書会編」の2編を書き進めてきました。この記事では、その後に続くフリータイム「オトナの学童保育」の模様をご紹介したいと思います。

 京都の彩ふ読書会では、読書会終了後も会場を借りて、メンバー同士の交流や活動の場を設けています。この場は元々「ヒミツキチ」という名前で始まったのですが、無我夢中でボードゲームやカードゲームを続けるメンバーが続出したことから、「オトナの学童保育」と改称されました。もっとも、活動内容はゲームばかりではありません。6月にはこの枠を使って、アニメ『有頂天家族』の上映会をやりました。そして、今回7月には、読書会メンバーによるニコニコ生放送を、京都の読書会会場からお送りするというビッグイベントがありました。

 というわけで、早速その模様をお伝えしたいところなのですが、他にも色んな活動がありましたので、時系列順に振り返ることにしたいと思います。

◆ブックポーカー

 “ガクドウ”の時間が始まって最初にやったのは、「ブックポーカー」というゲームでした。簡単に言うと、誰がどの本を持ってきたのかを、参加者同士情報を聞き出し合いながら当てていくゲームです。参加者はまず、進行役(この人はゲームには参加しません)に自分の持ってきた本を預けます。そして、他の参加者がどんな本を持ってきたのか知るため、色んな質問をします。ただし、質問内容には若干制約があって、①ジャンル、②筆者の性別、③筆者の国籍を知るためには、ゲーム開始時に配られた“コイン”を1枚消費しなくてはなりません。情報交換が一通り済むと、進行役が預かっていた本を取り出して並べるので、参加者は集めた情報をもとに誰がどの本を持ってきたのかを推理します。その後、答え合わせを経て、得点を集計します。得点は、正解=10/冊、コインの保有=5/枚、さらに、読みたい本に選ばれる=5/人という配分になっています。得点が最も高い人が勝ちです。

 今回、ブックポーカーには8名の参加者がおり、このほかに進行役が1名おりました。本を預けると、まず情報収集の時間になります。情報収集は、参加者同士11で本について訊き合うというのを7回繰り返す形で行いました。1回あたりの制限時間は2分でした。訊く側としては本を絞るヒントをなるべく多く訊く必要があり、訊かれる側としては本を当てられないため余計なことを喋らないよう注意しなければならない。これがなかなか難しくて、僕は上手く情報を聞き出せず、また逆に他の人に相当情報を与えてしまいました。他の人は「作品が書かれたのはいつ頃ですか?」「主なターゲット層は何歳くらいの方々ですか?」「作品の舞台はどこですか?」など鋭い質問を幾つも繰り出していました。

 全員と情報交換が済んだところで、預けられていた本が登場します。これらの本の表紙だけをみながら、誰がどの本を持ってきたのかを3分で回答しました。それから、読みたいと思った本を1冊選びました。

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 そこまで終えたところで答え合わせが始まります。僕は2冊しか当てることができず、参加者中最低記録を叩き出すことになってしまいました。一方、自分の本を除く7冊全て正解した人が2人いて、僕はただただポカンとしてしまいました。そこへさらに上記の方法で得点を加算し、最後に合計得点を発表します。ここでも僕は最低点で、優勝者にはダブルスコア以上の点差を開けられてしまいました。(ちなみに、逆に僕の本を当てた人は4人でした。)

 というわけで、結果こそ不本意だったものの、ゲーム自体はたいへん面白く、またやってみたいと思えるものでした。今回の経験を活かし、次は訊き方も、本の選び方も工夫を凝らしたいなと思います。

◆彩読ラジオ

 さて、お待たせいたしました。彩読ラジオの話をしたいと思います。先述の通り、読書会メンバーによるニコニコ生放送「彩読ラジオ」を、17時より1時間半、読書会会場からお送りしました。放送時間が決まっていましたので、僕らは何とか17時までにブックポーカーを切り上げ、放送の準備にかかりました。といっても、準備のほとんどは、ニコ生放送の発案者であり放送のメインパーソナリティも担当しているゆうさんがやっていたので、僕らのすることといえば、放送の舞台裏を覗くこと、そして、会場に居ながらニコ生を視聴する準備にかかることくらいでした。なお、僕自身は、放送冒頭から出演することになり、そわそわしつつ、マイクの前に着座しました。

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 そうこうするうち17時になったのですが——今回の放送は冒頭からアクシデントに見舞われ、あたふたと落ち着かないものになってしまいました。一言で言えば、ネットの回線が弱く、機材に負荷がかかってしまい、音声や画像がプツプツ切れるということが、何度も続いたのです。まず、番組が始まっても、画像が映らない、音声が流れない、そんな次第で、最初の10分程度が空白の時間になってしまいました。何とか環境が整ったところで放送を開始しましたが、それからも音声の途切れに繰り返し悩まされることになりました。この日のテーマは「推し本紹介」だったのですが、本の話をしている最中にも音声が途切れてしまうので、いかんせん話が間延びして、テンポが悪くなってしまいました。

 やがて、最初は放送の舞台裏を覗いていたメンバーも、興味が失せたのか、会場のど真ん中でゲームを始め、僕らはいよいよ見守られているのか見放されているのかわからない状況に陥りながら、何とか放送の前半折り返しまで粘りました。僕は1745分ごろに京都リーダーのちくわさんとバトンタッチする形で席を立ったのですが、その時にはもうクタクタになっていました。

 僕が席を立った後、マイクの前にはその時会場に残っていた人が代わる代わる座り、簡単な自己紹介の後、推し本紹介を続けることになりました。正直に言いますが、出演について事前に打診が取れていたのはそのうちおよそ半分で、残りの半分は場の流れで呼び込んだようなものでした。さらに言えば、事前に打診していた半分の方々の中にも、乗り気の人とそうでない人とがいて、「え、俺!?」「私もですか」「喋れませんよ」というざわつきは絶えませんでした。しかし、繰り返しになりますが、もう場の流れがすっかり出来上がっていたので、気付けば全員一丸となって放送に臨むようになっていました。ゲームをしていた人たちも、自分も呼ばれるとなると落ち着かなくなったのか、ぱたりとゲームをやめて、話し手を食い入るように見つめていました。

 そうして、リレートークの最後に代表のーさんが登場し、簡単な挨拶と今後の活動予定について告知したところで、放送は終了となりました。

 今になって振り返ってみると、この時僕はとにかくちゃんと放送することに夢中で、何も見えなくなっていたような気がします。実際、その場の出来事を思い出そうとしても上手く思い出せないのです。ただ言えるのは、会場からニコ生を放送するのは難しいだろうということ、したがって今後はライン通話で音声を拾いながらの放送というスタイルが定着するだろうということです。リベンジしたいという気持ちはありますので、またいずれ、ニコ生でもお会いしましょう。

◆そして再びゲームへ

 最後に、ニコ生を終えた後のことを少しだけお話ししておこうと思います。

 この日、僕らの間でたいへん好評を博したゲームがありました。『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』というカードゲームです。予め各人が持っているカードと、後から配られたカード、それぞれに書かれた言葉を組み合わせ、即興でプロポーズの言葉を作り、特定の1人を口説く大喜利型のゲームです。



 カードの運もありますが、真面目に口説くのか、ネタに走るのか、下ネタにまで振り切れてしまうのか、はたまた中二病に罹患してしまうのか、結構人によってばらつきが出るので、とても面白かったです。やたらと「ベイビー」と言いたがる人がいたり、墓の話をしたがる人がいたり、なぜかおばあちゃんを口説き出す人がいたり、はんたいに小さな女の子にプロポーズする偽光源氏が現れたり……とにかく、出てくる言葉が面白いゲームでした。近いうちにまたやりたいと思います。

 こうして、遊びに遊んだ僕らが会場を後にしたのは、19時半のことでした。そのあと、有志6人で飲みに行き、暫く話したところで、長い日曜日は更けたのでありました。

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 といったところで、721日の彩ふ読書会の振り返りを締めくくりたいと思います。ここまでお付き合いくださった皆さま、ありがとうございました。

 なお、次回の京都・彩ふ読書会は、818日(日)を予定しております。午前の部は推し本披露会、午後の部は課題本読書会です。午後の部の課題本は、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』です。午前のみ・午後のみの参加も可能です。興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお越しください。

 また、“ガクドウ”の時間には、課題本『夏への扉』の舞台版上映会を予定しています。こちらは読書会に1回以上参加された方、もしくは818日の読書会に参加予定の方限定のイベントになりますが、お時間のある方がいましたらご検討ください。