サラリーマン川柳コンクールなるものがあるらしい。昼休みに何気なくスマホをいじっていて知った。

 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6324265

 上に載せたのは、僕が目にしたニュース記事である。コンクールでトップ10に輝いた作品や、世代別の人気作品などが紹介されている。

 大賞の作品は「五時過ぎた カモンベイベー USA(うさ)ばらし」というものだった。ただ単にサラリーマンの心情を描いただけでなく、流行を掴み、さらにひとひねり加えている。そのどれもが上手だと素人にもはっきりわかる一句だった。思わずフフフと笑いがこぼれた。

 トップ10入りしている作品だと、4位の「ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし」もグッとくるものがあった。幸い僕には、日記や読書やランニングといった、比較的金もかからないし一人でもできる趣味がある。休日になれば読書会に出掛けられるし、たまにはそれ以外で人と会うこともある。だから、この川柳ほどないない尽くしに陥っているわけではない。けれども、ここに描かれた悲哀はなぜかちょっとわかる気がするのだった。

◇     ◇     ◇

 各作品面白いなあと思いながら読み進めているうちに、そもそも五七五で何かを表現できるというのは羨ましいことだなあという思いがぽつりと沸いた。

 ご案内の通り、僕は文章が長い。かつて人に勧められて短い文章を書く特訓をしたことがあるが、その成果など今やどこへ吹き飛んだかもわからない。とにかく、短く端的に表現するというのが、恐ろしく苦手である。対して川柳は五七五という枠の中で何かを表現しなければならない。まったくとんでもない制約である。

 そんなことをポツリと考えたところで、昼休みの終わりの時間が近付き、考えを続けようともしないまま、僕は席に戻った。

 下手なりに「ここで一句」などとやってみたかったが、何も思い浮かばないので、本日はここまで。