こんなところで酔い潰れている場合ではない。一刻も早く、3/17の哲学カフェのことを振り返らなくては——

 これは紛れもない私の本心である。しかし、また別の本心はこう言っている。今すぐ寝たい。

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 どうしてこんなにも仕事ができないのだろうと悪い妄念に駆られながら、私は退社し、一度独房に立ち寄ったあと、実家のある隣町へ向かった。駅前の居酒屋で、家族のお祝いの会があったからだ。

 このお祝いの中には、私の誕生祝いも含まれている。しかし、それだけでなく、いま一家は怒涛のお祝いラッシュの最中であった。上の妹は大学を卒業し、下の妹は大学進学が決まった。さらに言えば、下の妹は3日後に誕生日を控えている。そして、1ヶ月前に祝い損ねた両親の結婚記念日のお祝いもせねばならなかった。これだけ祝い事があると、もはや何が何だかわからないが、とにかくめでたいのであった。

 色々言葉を交わしながら、改めて、個性的で我の強い5人が集まったものだと思う。この5人が集まっているというのは奇妙なことだと常々感じる。しかし、それでも、俺たちは家族なのだと感懐に耽るくらいには、今日の私はおセンチだった。

 そして、疲れた身体にお酒をたんまり入れた私は、独房へ戻るほんの数駅の車中でうつらうつらして、あわや乗り過ごすのではないかと、酒で温まった肝を冷やしたのであった。

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 結局私は寝る気であるが、折角なのでもう1つだけ本心を書いておこうと思う。

 これくらい短くまとまった日記を酔わずに書く方法を、思い出せないものだろうか。