夕方から飲み会があるが、それまで特に予定がない。というわけで、書きあぐねていた先週末の話を綴ろうと思う。
去る1月20日、京都の東山にあるみやこめっせで開催された「文学フリマ京都」という同人誌即売会を訪れた。その名の通り、文学系の同人誌即売会で、歴史ある同人サークル、大学・高校の文芸部、個人で活動する作家など、様々な人たち出展し、自作の小説・エッセイ・評論・詩歌などを披露・販売する場である(詳細は公式サイトをご覧ください)。
1年半前、後輩から文学フリマについて教えてもらって以来、大阪・京都で開催されるフリマに、買い手としてずっと足を運んでいる。文学フリマは全国各地で展開しており、関西では大阪と京都でそれぞれ年1回開催されている。今回の文学フリマ京都で、探訪は通算4度目となる。
さて、今回、4度目の探訪にして初めて、「一緒に行きませんか」と人に声を掛けてみた。より具体的に言うと、読書会で呼びかけたのである。が、1月20日は肝心の読書会の日と被っており、反応は薄かった。これを踏まえ、空き時間に連絡1本で来られるようにと、開始時刻の11時に合わせて会場入りするも、1人ポツンと佇むうち、いたずらに時間が過ぎるばかり……そんな中、昼過ぎになって大先輩が1人駆けつけてくださり、初めての誰かと回る文学フリマ探訪が実現した。お陰様で、これまでとは一味違う豊かなフリマ経験を堪能することができた。
というわけで、僕と大先輩の文学フリマ道中記をつけていこうと思うが、その前に、文学フリマ京都の規模や雰囲気、そして、僕お決まりの探訪ルートについて記しておきたい。
会場は京都の東山、平安神宮の大鳥居のすぐ近くにある「みやこめっせ」という大型イベント施設、その玄関正面にある第2展示室という大部屋であった。開催時間は11時から16時まで。入場無料で、出入自由である。
中に入ると、ターミナル駅のホームのように机が縦に何列も延びている。その中に作家さんたちがいて、自作を所狭しと並べている。机の列の間は通路になっていて、僕のような買い手が歩いている。訪れている人は、中高生から中高年まで幅広い。子どもを連れベビーカーを押している人もいて、流石にちょっと驚いた。作家さんの方も、下は高校の文芸部から、上はご高齢の方まで様々。あとで知った話によると、最高齢の出展者は北海道から駆け付けた96歳の男性だったそうである。その若々しさ、行動力、表現力、どれを取っても素晴らしすぎて言葉が出ない。
ところで、会場のブース数であるが、公式サイトによると、今回の文学フリマ京都では405ブース。これだけの出展者がいるというのも凄いが、さらにそれぞれのブースでは、新作と既刊本が同時に並べられていることが多いから、作品の数はざっと2、3千を数えることになる。考えただけで眩暈がしそうだ。この中からお気に入りの作品を見つけ、絞り込むにはある程度コツがいる。
そこで活躍するのが見本誌コーナーである。見本誌コーナーは会場入口から向かって右奥にあり、作家さんたちが用意した自作サンプルがずらりと並べられている。この場所で気になる作品を手に取ったり、気にならなくてもとりあえずパラパラめくってみたり、そんなことを繰り返すうち、欲しい作品が自ずと絞られていくというわけだ。
僕のいつものルートはこうである。入口でパンフレットを受け取ると、まずとりあえず会場をぐるりと回って雰囲気を確かめる。どこでどんな作品が出ているか、どんな人が来ているか、奇抜な人はいるか(これは注意を配らなくても勝手にわかる)などなどをざっと見る。この段階で、ポップや装丁などに魅かれ、これは欲しいと思う作品に出会うこともあるが、衝動買いはしない。下手すると派手に金が飛ぶし、あんまり買い過ぎても読む余裕がないからだ。ともあれ、一巡し終えると、そのまま見本誌コーナーに向かい、先に書いた通り気になる本を選んでいく。そして、自分の懐具合や読むスピードを勘案しながら、買う本を絞り込んでいくのだ。
実を言うと、この辺りの手順は大先輩と合流する前に済ませていた。1人の時間がたっぷりあったし、案内役という自負もあったから、予め様子を見ることだけは忘れなかったのだ。
といったところで、そろそろ大先輩にご登場願おうと思う。が、ここから2人の道中を書き綴ると大変な字数になってしまうので、道中記は次の記事で書くことにしよう。待たれよ、しばし。
待っていられない方のために、大先輩が書かれていた文学フリマの記事をご紹介します。熱気たっぷりの読み応えのある記事です。僕も登場します(笑)
「1/20開催 文学フリマ(京都)と”短歌”」
https://ameblo.jp/momomotokazu/entry-12434816092.html
去る1月20日、京都の東山にあるみやこめっせで開催された「文学フリマ京都」という同人誌即売会を訪れた。その名の通り、文学系の同人誌即売会で、歴史ある同人サークル、大学・高校の文芸部、個人で活動する作家など、様々な人たち出展し、自作の小説・エッセイ・評論・詩歌などを披露・販売する場である(詳細は公式サイトをご覧ください)。
1年半前、後輩から文学フリマについて教えてもらって以来、大阪・京都で開催されるフリマに、買い手としてずっと足を運んでいる。文学フリマは全国各地で展開しており、関西では大阪と京都でそれぞれ年1回開催されている。今回の文学フリマ京都で、探訪は通算4度目となる。
さて、今回、4度目の探訪にして初めて、「一緒に行きませんか」と人に声を掛けてみた。より具体的に言うと、読書会で呼びかけたのである。が、1月20日は肝心の読書会の日と被っており、反応は薄かった。これを踏まえ、空き時間に連絡1本で来られるようにと、開始時刻の11時に合わせて会場入りするも、1人ポツンと佇むうち、いたずらに時間が過ぎるばかり……そんな中、昼過ぎになって大先輩が1人駆けつけてくださり、初めての誰かと回る文学フリマ探訪が実現した。お陰様で、これまでとは一味違う豊かなフリマ経験を堪能することができた。
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というわけで、僕と大先輩の文学フリマ道中記をつけていこうと思うが、その前に、文学フリマ京都の規模や雰囲気、そして、僕お決まりの探訪ルートについて記しておきたい。
会場は京都の東山、平安神宮の大鳥居のすぐ近くにある「みやこめっせ」という大型イベント施設、その玄関正面にある第2展示室という大部屋であった。開催時間は11時から16時まで。入場無料で、出入自由である。
中に入ると、ターミナル駅のホームのように机が縦に何列も延びている。その中に作家さんたちがいて、自作を所狭しと並べている。机の列の間は通路になっていて、僕のような買い手が歩いている。訪れている人は、中高生から中高年まで幅広い。子どもを連れベビーカーを押している人もいて、流石にちょっと驚いた。作家さんの方も、下は高校の文芸部から、上はご高齢の方まで様々。あとで知った話によると、最高齢の出展者は北海道から駆け付けた96歳の男性だったそうである。その若々しさ、行動力、表現力、どれを取っても素晴らしすぎて言葉が出ない。
ところで、会場のブース数であるが、公式サイトによると、今回の文学フリマ京都では405ブース。これだけの出展者がいるというのも凄いが、さらにそれぞれのブースでは、新作と既刊本が同時に並べられていることが多いから、作品の数はざっと2、3千を数えることになる。考えただけで眩暈がしそうだ。この中からお気に入りの作品を見つけ、絞り込むにはある程度コツがいる。
そこで活躍するのが見本誌コーナーである。見本誌コーナーは会場入口から向かって右奥にあり、作家さんたちが用意した自作サンプルがずらりと並べられている。この場所で気になる作品を手に取ったり、気にならなくてもとりあえずパラパラめくってみたり、そんなことを繰り返すうち、欲しい作品が自ずと絞られていくというわけだ。
僕のいつものルートはこうである。入口でパンフレットを受け取ると、まずとりあえず会場をぐるりと回って雰囲気を確かめる。どこでどんな作品が出ているか、どんな人が来ているか、奇抜な人はいるか(これは注意を配らなくても勝手にわかる)などなどをざっと見る。この段階で、ポップや装丁などに魅かれ、これは欲しいと思う作品に出会うこともあるが、衝動買いはしない。下手すると派手に金が飛ぶし、あんまり買い過ぎても読む余裕がないからだ。ともあれ、一巡し終えると、そのまま見本誌コーナーに向かい、先に書いた通り気になる本を選んでいく。そして、自分の懐具合や読むスピードを勘案しながら、買う本を絞り込んでいくのだ。
実を言うと、この辺りの手順は大先輩と合流する前に済ませていた。1人の時間がたっぷりあったし、案内役という自負もあったから、予め様子を見ることだけは忘れなかったのだ。
といったところで、そろそろ大先輩にご登場願おうと思う。が、ここから2人の道中を書き綴ると大変な字数になってしまうので、道中記は次の記事で書くことにしよう。待たれよ、しばし。
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待っていられない方のために、大先輩が書かれていた文学フリマの記事をご紹介します。熱気たっぷりの読み応えのある記事です。僕も登場します(笑)
「1/20開催 文学フリマ(京都)と”短歌”」
https://ameblo.jp/momomotokazu/entry-12434816092.html
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