昨日に引き続き、読書会謎解き部、第1回部活動の話をしようと思います。梅田・茶屋町を舞台にしたまち歩き型謎解きゲーム「記憶を失くした雪だるま」。グー・チョキ・パーの3チームに分かれゲームを開始した我々は第1章を解き進め、第2章の手掛かりが隠された神社へと向かいます。その神社から、話を続けることにしましょう。
阪急の高架に面した通りに、綱敷天神社という神社がある。境内へ通じる石段を登って左手に、第2章へ進むための鍵を握る雪だるま・雪じいがいた。雪じいのイラストの下に、キーワードが書かれている。キットの冊子にあるQRコードを読み取り、開いたページにそのキーワードを打ち込む。すると、雪じいの台詞と共に、第2章で巡る3つのポイントが示された。
第2章の舞台は、ロフト、ジュンク堂書店、NU chayamachiの3か所。第1章の舞台から1ブロック南に下りたエリアだ。
C氏・Mさん・僕のパーチーム3人衆は、まずNU chayamachiに向かい、ここでの謎解きを難なくクリア。続いてロフトへ向かった。しかし、ここは難関であった。
冊子の指示に従い、1階のエレベーターホール前に向かった僕らは、モニターに示されたひらがな6文字をメモし、指示に従ってエスカレーターで3階へ向かう。3階には、目を凝らさないと売り物に紛れてしまいそうな小さなモニターがあって、ここにも、ひらがな6文字の暗号と、5階へ上がれという指示が記されていた。再びエスカレーターへ乗り、5階へ向かう。
不思議なことに、ここに来てから他のチームとすれ違うことがなくなった。「僕らが一番じゃないですか」「それはないわ。グーが先行ってたやろ」「そこらの店でランチでもしてるんじゃないですか」「あら、やっと来たの? もう食べちゃったわよ、とか言ってたりして」そんなことを言いながらスマホを見ると、ラインが1件来ていた。
こちらチョキチームです。
雪じいがわかりません💦
皆さまの進捗状況をドーゾ
どうやらチョキチームは第1章終盤で苦戦しているらしい。勝機はある。
こちらパーチーム、現在第2章中盤です!
もっとも、問題は第1章の時点で先行していたグーチームだ。そう思っているところへラインが来た。
遅くなりました💦グーチームは第2章終盤です👍
やはりこのチームは早い。急がねば。
ロフトの5階に着くと、目の前にモニターがあり、またしてもひらがな6文字の言葉が書かれていた。暗号はこれで最後だった。程なくして、リーダーC氏が暗号を解読した。横6文字のひらがなを上から下に3列並べ、今度はそれを左から右へ縦読みする。
れじのてんいんのむねのあかじがこたえ
レジの店員の胸の赤字が答え
「ほ~なるほど~」と僕とMさんが感心している間に、C氏はひとりレジへ向かい、そして引き返してきた。
「あの後ろで作業してる人の名札、何か書いてある」
それだ! その文字を読めば、謎が1つ解ける。
しかし、問題はここからだった。
赤字の札をつけた店員は、レジの奥でずっと、品物のラッピングをしている。ちょっとぐらい交代してもよさそうなものなのに、全然その気配がない。おまけに、俯いたりしゃがんだりしていることが多い。だから、赤字の札は目に付いても、文字が一向に読めないのだ。
途方に暮れてカウンターの前に立ち尽くす男3人。その横に、見慣れた3人組が現れた。グーチームである。グーチームの3人は僕らの姿を見ると二ッと笑った。そして、大事な発見を横取りされまいとするように急によそよそしい態度になって、壁にへばりつくように行き過ぎた。
急がねば。しかし、どうしても文字が読めない。
その時、ラインの通知が来た。
チョキ
第三章に突入します✨
何があった、何が起きた、何がどうした!?
衝撃の展開とはこのことだ。つい数分前まで第1章終盤で躓いていたはずのチョキチームが、僕らと一度たりとすれ違うこともなく、グーチームさえも追い抜いて第3章に突入している。僕らは一気に逆転負けを喫し、2チームの後塵を拝している。
その時、C氏が動いた。
「ちょっと僕ジュンク堂先行きますわ」
「わかりました。お願いします」
レジの前に、Mさんと僕が取り残された。店員の胸にさがる名札の赤字はまだ読めない。僕は首からさげていたカメラを持ち上げ、望遠機能を使って覗く作戦を考え付いた。が、変態みたいだなと思ってすぐにやめた。とすると、残された作戦は1つだ。
「なんか買ってレジに並んだら、近づけるんじゃないですかね」
すると、
「じゃあ僕これ買ってきます」
そう言うが早いか、Mさんがチョコレートの詰め合わせを持ってレジに並ぶ。言うだけ言って何も買おうとしなかった僕は、無性に悔しくなって、サービスカウンター越しに店員の姿を追い続けたが、相変わらず成果は上がらない。そこへ、Mさんがやって来る。
「読めました。“とけい”です」
すみません、Mさん。
もっとも、すまながっている暇はない。謎を解いた僕らは、ひとまずロフトを下りる。チョキチームが第3章に突入してから、既に5分が経過している。
僕にできることは、つまらないボケを考えてラインに投げることだけだった。
パーは文字通りお手上げです✋
そこへ、C氏から電話が入った。
「お疲れ様です。いま文字を確認してそちらへ向かってます」
「そしたら7階へ来て」
7階!?
確かジュンク堂のメッセージは、1階の入り口付近にあったはずだ。しかし、C氏は7階にいる。どうやら、1階のメッセージは7階へ誘導するための指示文のようだ。つくづく、第2章は垂直移動が多い。
ジュンク堂の謎解きはあっさり終わり、第3章へ通じるヒントが浮かび上がった。
とけいから始めてスキーで終わるように線でつないだとき、サンカクを上から読め。
魔法使いの雪だるまは、答えが示す場所にいるだろう。
ここから答えの場所に辿り着くまでは、ひたすらC氏劇場が続いた。まず、地図の裏面をみる。無人島に流れ着いた手紙を思わせるシミの付いた紙に、幾つかのイラストと文字がランダムにかかれている。その中に、時計とスキーのイラストがあった。時計から始めてスキーで終わるように、絵しりとりをし、軌跡を直線でなぞる。すると、途中で何度か直線が交差し、三角形をなしている場所があった。それに囲まれている文字を、上から順に読む。
ユビワニアルタキシード
「指輪あったよな」そう言いながら、C氏は紙を裏返し、地図を見る。果たして、地図の中央やや右寄りに、指輪の絵がある。指し示している場所は、大阪ベルェベルビューティー&ブライダル専門学校だ。
すぐさま向かう。角のショーウィンドウの中に、キーワードをもつ雪だるまがいた。冊子のQRコードを読み取り、キーワードを入力する。画面が更新され、第3章の舞台を示す文章が浮かび上がった。
ろうそくに明かりを灯し、オレンジの導きに従え。
これもC氏がすぐさま解いた。使ったアイテムは、キットを入れていたプラ製の袋だ。かねて睨んでいた通り、袋の外側を切り取るとクリアファイルに変貌する。そのクリアファイルに地図を挿し入れる。そして、地図の外に描かれたろうそくの絵と、クリアファイルに描かれた炎の絵を重ね合わせる。すると、クリアファイルに描かれたオレンジの〇が、地図上の一点を示した。
第3章の舞台は、大阪工業大学梅田キャンパスだ。
ロフトでえらく手間取ってしまいました。謎解きの話じゃありません。このレポートの話です。というわけで、第2回レポートはここまでです。謎解きはこの後感動の第3章、そして、感動を裏切る波乱の最終章へと続きます。こりゃあと1回じゃ終わらねえな……何はともあれ、次回をお楽しみに。
阪急の高架に面した通りに、綱敷天神社という神社がある。境内へ通じる石段を登って左手に、第2章へ進むための鍵を握る雪だるま・雪じいがいた。雪じいのイラストの下に、キーワードが書かれている。キットの冊子にあるQRコードを読み取り、開いたページにそのキーワードを打ち込む。すると、雪じいの台詞と共に、第2章で巡る3つのポイントが示された。
第2章の舞台は、ロフト、ジュンク堂書店、NU chayamachiの3か所。第1章の舞台から1ブロック南に下りたエリアだ。
C氏・Mさん・僕のパーチーム3人衆は、まずNU chayamachiに向かい、ここでの謎解きを難なくクリア。続いてロフトへ向かった。しかし、ここは難関であった。
冊子の指示に従い、1階のエレベーターホール前に向かった僕らは、モニターに示されたひらがな6文字をメモし、指示に従ってエスカレーターで3階へ向かう。3階には、目を凝らさないと売り物に紛れてしまいそうな小さなモニターがあって、ここにも、ひらがな6文字の暗号と、5階へ上がれという指示が記されていた。再びエスカレーターへ乗り、5階へ向かう。
不思議なことに、ここに来てから他のチームとすれ違うことがなくなった。「僕らが一番じゃないですか」「それはないわ。グーが先行ってたやろ」「そこらの店でランチでもしてるんじゃないですか」「あら、やっと来たの? もう食べちゃったわよ、とか言ってたりして」そんなことを言いながらスマホを見ると、ラインが1件来ていた。
こちらチョキチームです。
雪じいがわかりません💦
皆さまの進捗状況をドーゾ
どうやらチョキチームは第1章終盤で苦戦しているらしい。勝機はある。
こちらパーチーム、現在第2章中盤です!
もっとも、問題は第1章の時点で先行していたグーチームだ。そう思っているところへラインが来た。
遅くなりました💦グーチームは第2章終盤です👍
やはりこのチームは早い。急がねば。
ロフトの5階に着くと、目の前にモニターがあり、またしてもひらがな6文字の言葉が書かれていた。暗号はこれで最後だった。程なくして、リーダーC氏が暗号を解読した。横6文字のひらがなを上から下に3列並べ、今度はそれを左から右へ縦読みする。
れじのてんいんのむねのあかじがこたえ
レジの店員の胸の赤字が答え
「ほ~なるほど~」と僕とMさんが感心している間に、C氏はひとりレジへ向かい、そして引き返してきた。
「あの後ろで作業してる人の名札、何か書いてある」
それだ! その文字を読めば、謎が1つ解ける。
しかし、問題はここからだった。
赤字の札をつけた店員は、レジの奥でずっと、品物のラッピングをしている。ちょっとぐらい交代してもよさそうなものなのに、全然その気配がない。おまけに、俯いたりしゃがんだりしていることが多い。だから、赤字の札は目に付いても、文字が一向に読めないのだ。
途方に暮れてカウンターの前に立ち尽くす男3人。その横に、見慣れた3人組が現れた。グーチームである。グーチームの3人は僕らの姿を見ると二ッと笑った。そして、大事な発見を横取りされまいとするように急によそよそしい態度になって、壁にへばりつくように行き過ぎた。
急がねば。しかし、どうしても文字が読めない。
その時、ラインの通知が来た。
チョキ
第三章に突入します✨
何があった、何が起きた、何がどうした!?
衝撃の展開とはこのことだ。つい数分前まで第1章終盤で躓いていたはずのチョキチームが、僕らと一度たりとすれ違うこともなく、グーチームさえも追い抜いて第3章に突入している。僕らは一気に逆転負けを喫し、2チームの後塵を拝している。
その時、C氏が動いた。
「ちょっと僕ジュンク堂先行きますわ」
「わかりました。お願いします」
レジの前に、Mさんと僕が取り残された。店員の胸にさがる名札の赤字はまだ読めない。僕は首からさげていたカメラを持ち上げ、望遠機能を使って覗く作戦を考え付いた。が、変態みたいだなと思ってすぐにやめた。とすると、残された作戦は1つだ。
「なんか買ってレジに並んだら、近づけるんじゃないですかね」
すると、
「じゃあ僕これ買ってきます」
そう言うが早いか、Mさんがチョコレートの詰め合わせを持ってレジに並ぶ。言うだけ言って何も買おうとしなかった僕は、無性に悔しくなって、サービスカウンター越しに店員の姿を追い続けたが、相変わらず成果は上がらない。そこへ、Mさんがやって来る。
「読めました。“とけい”です」
すみません、Mさん。
もっとも、すまながっている暇はない。謎を解いた僕らは、ひとまずロフトを下りる。チョキチームが第3章に突入してから、既に5分が経過している。
僕にできることは、つまらないボケを考えてラインに投げることだけだった。
パーは文字通りお手上げです✋
そこへ、C氏から電話が入った。
「お疲れ様です。いま文字を確認してそちらへ向かってます」
「そしたら7階へ来て」
7階!?
確かジュンク堂のメッセージは、1階の入り口付近にあったはずだ。しかし、C氏は7階にいる。どうやら、1階のメッセージは7階へ誘導するための指示文のようだ。つくづく、第2章は垂直移動が多い。
ジュンク堂の謎解きはあっさり終わり、第3章へ通じるヒントが浮かび上がった。
とけいから始めてスキーで終わるように線でつないだとき、サンカクを上から読め。
魔法使いの雪だるまは、答えが示す場所にいるだろう。
ここから答えの場所に辿り着くまでは、ひたすらC氏劇場が続いた。まず、地図の裏面をみる。無人島に流れ着いた手紙を思わせるシミの付いた紙に、幾つかのイラストと文字がランダムにかかれている。その中に、時計とスキーのイラストがあった。時計から始めてスキーで終わるように、絵しりとりをし、軌跡を直線でなぞる。すると、途中で何度か直線が交差し、三角形をなしている場所があった。それに囲まれている文字を、上から順に読む。
ユビワニアルタキシード
「指輪あったよな」そう言いながら、C氏は紙を裏返し、地図を見る。果たして、地図の中央やや右寄りに、指輪の絵がある。指し示している場所は、大阪ベルェベルビューティー&ブライダル専門学校だ。
すぐさま向かう。角のショーウィンドウの中に、キーワードをもつ雪だるまがいた。冊子のQRコードを読み取り、キーワードを入力する。画面が更新され、第3章の舞台を示す文章が浮かび上がった。
ろうそくに明かりを灯し、オレンジの導きに従え。
これもC氏がすぐさま解いた。使ったアイテムは、キットを入れていたプラ製の袋だ。かねて睨んでいた通り、袋の外側を切り取るとクリアファイルに変貌する。そのクリアファイルに地図を挿し入れる。そして、地図の外に描かれたろうそくの絵と、クリアファイルに描かれた炎の絵を重ね合わせる。すると、クリアファイルに描かれたオレンジの〇が、地図上の一点を示した。
第3章の舞台は、大阪工業大学梅田キャンパスだ。
ロフトでえらく手間取ってしまいました。謎解きの話じゃありません。このレポートの話です。というわけで、第2回レポートはここまでです。謎解きはこの後感動の第3章、そして、感動を裏切る波乱の最終章へと続きます。こりゃあと1回じゃ終わらねえな……何はともあれ、次回をお楽しみに。
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